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【メルマガアーカイブ】ワインが増税!? 急いで飲め!! (但し4年後…、7年後の話ですが…。) (2016年11月26日配信)

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  • 2018年07月14日
  • オーナーヴ メルマガアーカイブス 2016年11月 フィーヌ・エクストラ(1960年産ブランデー) 甘口ワイン 酒税 

私、寺井が今回の最新情報をお届け致します!

 

みなさまこんにちは、今回で12回目の登場となります、蔵人の寺井です。
私が書いた、メールマガジンの原稿に少し過激なタイトルが付けられていたので、ビックリしています。

 

TV、新聞等のニュースで既にご存知の方も多いかと思いますが、ビール、発泡酒、第3のビール
などにかかる酒税を2020年10月より段階的に見直し、2026年10月に統一する案を財務省が纏めた

という事です。ビールは減税となりますが、発泡酒、第3のビールは増税となります。

 

ワインメーカーの私としては、どこか他人事のような目でこのニュースを見ていたのですが…。
どうやら、まったくの他人事という訳にいかなくなって来たようです。

ビールなどにかかる酒税の見直しに合わせて、清酒とワインも税率を一本化する案を財務省は
纏めたそうです。今日は我々酒造業者にとって切っても切れない「酒税」について少しお話をさせて
頂きたいと思います。

 

皆様は「酒税」という税金をご存知ですか? 端的にお酒に掛かる税金という事になるのですが、
酒税法では、「アルコール分1度以上の飲料」を酒類と定めた上、原料や製造法などの違いにより、
清酒、焼酎、ビール等、17種類に分類され、それぞれの税率が定められています。

 

現在、ワイン(果実酒)の酒税は1kl(1,000リットル)当たり¥80,000、720mlに換算すると
1本当たり、¥57.6が酒税となります。一方、清酒の酒税は1kl当たり¥120,000、720mlに
換算すると1本当たり、¥86.4が酒税となります。

 

この清酒とワインの酒税を、2020年10月、2023年10月の2段階で税率を統一する案を財務省が
纏めたそうです。この案では、清酒、ワインともに720ml換算で1本当たり¥72の酒税となります。
清酒は減税、ワインは増税という形になります。

 

720ml換算で1本当たり¥14.4の増税と、酒税だけを見ると大した数字ではないように思いますが
2019年10月の消費増税と合わせて、今後ワインの価格が上がって行く事は間違いなさそうです。

 

サドヤで製造してる酒類は、ワイン(果実酒)以外には甘味果実酒とブランデーです。
参考までにそれぞれの税率ですが…。

 

甘味果実酒
1kl当たり¥120,000、(アルコール分が13度以上の場合、1度ごとに¥10,000加算)
加算が無い場合で720ml換算で1本当たり、¥86.4、清酒と同率の税率となります。
※可能であれば、甘味果実酒も統一の酒税にして頂き、減税して欲しいものです。

 

ブランデー
1kl当たり¥370,000、(アルコール分が37度以上の場合、1度ごとに¥10,000加算)
加算が無い場合で720ml換算で1本当たり、¥266.4の酒税となります。

 

余談ではありますが、日本の酒税の歳入額は約1兆円。歳入額全体の約2%程度との事です。
また、酒税の主な使い道ですが、一般財源として、国家公務員の人件費、地方交付税などです。
(※地方交付税の使い道でも一番大きなもの、は地方公務員の人件費との事ですので、
酒税 = 公務員のお給料 と、考えても良いのかも知れません。)

 

今日は「これで貴方も高額納税者」1本当たりの酒税が高い商品を紹介させて頂きたいと思います…。
セールスには不向きな表現ですね…。反省しています…。

 

フィーヌ・エクストラ

1本当たり(500ml換算)で酒税が約¥195。堂々の1位です。ブランデーの税率から言えば

当然の結果と言えますね。

 

オーナーヴ(デザートワイン)

1本当たり(720ml換算)で酒税が約¥93.6。甘味果実酒のオーナーヴは通常のワイン(果実酒)

よりも税率が高くなっています。それでもこの価格ですので、隠れた高コストパフォーマンス

商品ですね。

 

※過去に配信したメールマガジンのアーカイブです。リンク先等が変更になっている場合もあります。

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