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【メルマガアーカイブ】ロゼワインの醸造方法 (セニエ法)他…。
(2016年10月22日配信)

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  • 2018年06月20日
  • ワイン造り メルマガアーカイブス セニエ 酒石(酒石酸水素カリウム) 2016年10月 マスカット・ベーリーA 醸し(マセレーション・スキンコンタクト) ロッシェル塩 季節の商品 ロゼ ワイン ワイナリー見学 甲府の気候 ぶどう品種 

私、寺井が今回の最新情報をお届け致します!

 

みなさまこんにちは、今回で7回目の登場となります、蔵人の寺井です。
一月程前に仕込みを行った、マスカット・ベーリーA主体をとした新酒の瓶詰めが近づいて参りました。

 

現在は冷却タンクの中で静かに静置され、酒石を結晶化し取り除く準備を行っています。

サドヤの新酒は、毎年、よく晴れて澄み切った秋空の夕暮れを連想させる、色鮮やかなロゼワインです。

皆様、ロゼワインの醸造方法をご存知頂いておりますでしょうか? 今日は簡単ではありますが、

ロゼワインの醸造方法についてお話をさせて頂きたいと思います。

一般的にロゼワインの醸造方法は、3種類に大分されると言われていますが、日本国内の事情を加味すると、

ロゼワインの醸造法は4種類あると言えるかもしれません。

 

1.赤ワインと白ワインをブレンドする。
読んで頂いた通りです。ブレンド比率を変えることにより、手軽に望む色調、味わいのロゼワイン

が造る事が出来ます。山梨県では、甲州種とマスカット・ベーリーAをブレンドしてロゼワインを

造るケースが多いように思われます。※海外の多くのワイン生産国ではこの方法は禁止されています。

 

2.混醸法
黒ぶどうと白ぶどうの果汁を混合して、白ワインと同様の手順で発酵を行う。(白ワインと赤ワイン
を混ぜるのではありません。)フランス等では禁止されていますが、シャンパーニュのロゼでは
認められています。ドイツではロートリング法と呼ばれています。

 

3.直接圧搾法(pressurage direct)
黒ぶどうを用いて、白ワインを醸造するのと同様に、除梗、破砕を行い、直ちに果汁を圧搾し
発酵を行います。この製法で造られるワインの中で有名なものでは、仏、ロワール地方の
ロゼ・ダンジュ-(rose d’Anjou)や、カルフォルニアのジンファンデルより造られる、
ブラッシュワイン(blush wine)などがあります。

 

4.セニエ法(Saignee)
赤ワインの醸し(マセラシオン)の途中で、程よく色づいた果汁の一部を別のタンクに移して
発酵を続けます。極短い時間ではありますが、途中までは赤ワインと同様の方法で造られる為、
程よくタンニン分を含む、しっかりとした味わいのロゼワインになる事が特徴です。サドヤの
ロゼワインは、このセニエ法を用いて造られています。

マセラシオンの途中、セニエを行うまでの時間ですが、ぶどう品種、造りたいワインの種類などにより、
異なってきますが、爽やかさを売りとする新酒の場合は、数十分〜1、2時間程度と短めの場合が多い
ように思います。

 

サドヤのマスカット・ベーリーAを使用した新酒の場合も、短時間でセニエを行っています。
除梗、破砕を行い、もろみをタンクに送り、タンク内でぶどうの自重で滲み出たフレッシュな果汁を
セニエ用の果汁として抜き取って使用しています。サドヤのFacebookに掲載させて頂いた
この画像が、マスカット・ベーリーAをセニエしている所となります。

画像では、薄く濁った灰色のように見えますが、発酵し清澄することにより、鮮やかなサーモンピンク
の色調へと変わってゆきます。

 

新酒、山梨ヌーボーの発売は11月3日が解禁となっていますので、今しばらくお待ちをお願い致します。

新酒を皆様にお披露目出来るまであと少しです。期待してお待ち下さい。

 

※過去に配信したメールマガジンのアーカイブです。リンク先等が変更になっている場合もあります。

『戦争めし』其の弐拾参 甲州ワインと戦争秘話 前編・後編
【日本で初めてワイン専用ブドウ品種でワインを醸したワイナリー サドヤ】

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  • 2017年12月19日
  • メディア ロッシェル塩 シャトーブリヤン 甲州ワイン 

いつもご覧いただきありがとうございます。

日本で初めてワイン専用ブドウ品種でワインを醸したワイナリー サドヤです。

 

ヤングチャンピオン烈誌上で連載中、作者 魚乃目 三太先生『戦争めし』其の弐拾参

甲州ワインと戦争秘話 前編・後編 サドヤが物語のモデルとなっています。

戦争めし(前編・後編)のコピー25%

今年の9月に、作者の魚乃目 三太 先生より、サドヤ三代目「今井 裕久」が

取材を受けています。登場人物やエピソードには取材をもとに脚色が加えて

ありますが、ロッシェル塩に関する記述や、当時の社屋、サドヤ農場の

描写には緻密な取材のあとが感じられる、素晴らしい作品に仕上がっています。

 

「甲州ワインと戦争秘話 後編」は、本日発売のヤングチャンピオン烈誌上に掲載

されています。是非、ご覧ください。

 

ワインが軍事目的に使われたという『負の遺産』という側面もありますが、

多くの農産物がコメやイモなどへの転作を強いられた戦時中も、ブドウ栽培と

ワイン醸造を続けることができ、それが今のワイン造りにつながっています。

 

今や世界的にも高く評価される、日本ワインが背負う重い歴史の一面を、

広く知ってもらうきっかけになればと思います。

 

秋田書店 ヤングチャンピオン烈 公式サイト

http://www.akitashoten.co.jp/yc-retsu

 

秋田書店 チャンピオンクロス 戦争めし

http://chancro.jp/comics/sensoh

 

 

 

 

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